【実生記録0日目】アデニウムの育て方をいろいろ試してみる
街を歩いているとカフェの前に不思議な鉢植えの植物があった。根元が丸々太り、その表面はひび割れながらつややかで、なまめかしいというか生々しいというか。
細い枝を何本も広げ、幹とは裏腹に葉は没個性的だ。
まるで小人が地中に埋まって葉でカモフラージュをしているかのよう。今にも動き出しそう。かわいい。
アデニウムを種から育てることに。
自分がかわいいと思った植物は調べてみるとアデニウムというらしい。
根本や茎が太る植物を塊根植物またはコーデックスと言うらしく、どうも自分が見たのは、その中でもポピュラーなアデニウムアラビクムというやつみたい。口に出して言いたい。アデニウムアラビクム。
欲しい。育ててみたい。でも結構いい値段するな。お、種だと安いぞ。
育てるのは難しいのか。いや調べた感じいけそうだ。
ん?冬を越すのが難しいのか。そのためには早めに発芽させて冬にはなるべく大きくしておく必要があると。
早めって?夏前?あ、今じゃん(6月上旬)。早くやらなきゃ。ぽちっ。
ネットが普及して久しく、それ以前の生活なんか思い出せないけれど、マニアックで小難しそうな趣味へのアクセスがぐっとしやすくなったのは間違いない。
南米だかアフリカだかの植物を見つけ、タイ人だかインド人だかが育て方をYoutubeにアップしているのを漁って見ているうちに、特殊な植物なんか育てた経験のない自分にもなんかやれそうな気がしてしまうのだ。
いやむしろ世の中みんなやっていて、自分もやらなきゃ出遅れたような気さえしてきてしまう。普段の生活でアデニウムなんて言っている人見たことないのに。みんな口に出して言おう。アデニウムアラビクム。ウィンガーディアムレビオーサ。
種が届いたが育て方がよく分からない。
しわしわで細長い形をしている。こんな貧相な種からあの丸々とした植物が育つなんて信じられない!
、、いや、知ってた。いっぱい調べたもん。両端から産毛みたいのが生えた状態で収穫されて、細長い側から根、ちょっと太い側から葉が生えることも知ってる。
それでここからどう発芽させるかというと。。
ここからが困る。世の先生方、先輩方はいろんな方法で育てていて何が正解かわからない。種まきの前に水につけておくか否か。つけておくにしても数時間から2日まで差がある。冷蔵庫に入れておくといいという人もいる。
種まきのときの土にしても、サボテン用だったり、栄養も吸水性もない土だったり。植える方向も縦だ、横だと。種は20個もあるため、どの方法がいいのか比較することにしよう。
土と植え方を変えて試してみる。
事前処理
冷蔵庫に入れるといいか。これは低温処理というらしい。
人工的に冬の状態にし暖かいところに持っていくと春が来たと判断して芽が出るらしい。
へ~植物っておもしろい。でもアデニウムは原産地は○○。冷蔵庫相当の冬などあるのだろうか?必要ないかな?
給水させたほうが発芽率高く、早く発芽すると説明されていた。Youtubeのどこかの国の人が。
調べてみると、アデニウムに限らず乾燥した種から発芽しないのは一般的なことみたい。
それに殻には休眠物質が含まれている場合があり、水につけておくとこれが流れ出し発芽しやすくなる植物があるらしい。アデニウムがこれにあたるかはわからないけど。(知っている人からしたらすごく当たり前のこと言ってるかも。もしくは見当はずれのこと。)
とりあえず、水につけることはメリットはあってもデメリットはなさそう。一日つけることにしよう。二日待つといいって説もあったけど待ちきれなかった。
使う土について
土の種類がわからない。
多肉植物用のを使えばいい、○○土と○○土を混合がいい、どこどこのオリジナルだ、無菌の土などなど、いろんな土が使われているみたい。原産地の土に近ければいいのかもしれないけどそれこそどんな土かわからない。
ホームセンターに行ったら、そのまま使えそうな土が2種類売っていた。両方買って試すことにした。
・種植え用の土。無菌、無肥料。種は弱いし発芽のための栄養は種自身が持っているんだから、下手なことしちゃだめ派。
・多肉植物用。肥料入り、水はけ良いけど、保水力もいい。種だからって特別扱いしない、生まれる前から大人と同じように扱う硬派。
植え方
植え方深さ1cmくらいのところに横向きに植えたり、横向きにしてうっすら土をかけたり、根が出るほう(細いほう)を下にして縦に頭が少し出るくらいにして植えたりいろいろあるみたい。
今回は両極端な二つの方法を試すことにした。
・横向きにして1cmくらいに植える
・縦向きで頭を少し出す
後者のほうが早く芽が出そうだが、安定して根付くか不安だ。前者のほうがしっかり根付いて生えそうな気はする。
今回試す植え方まとめ
土の種類と植え方をそれぞれ二パターン合計4パターンに分けて、どの方法が一番発芽率がいいか、形よく育つか試す。
・多肉植物用の土 横植え
・多肉植物用の土 縦植え
・種植えようの土 横植え
・種植えようの土 縦植え
結果はまたいずれ。